神社紹介
郵便番号 〒 5203413
鎮座地 滋賀県甲賀市甲賀町油日1042
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油日神社 (アブラヒ)
御祭神
油日神
〔配祀神〕猿田彦神 罔象女神
御神紋
木瓜に二ツ引
御由緒
ご神徳、天地創成の母胎である「アブラ」に宿る「ヒ」(日、火、霊)の大御魂と戴き、萬象根元の神、諸願成就の神、油の祖神と仰ぐ。
創祀、国史見在社 三大実録に「元慶元年十二月陽成天皇丁酉朔三日己巳授近江国正六位上油日神従五位下」と。社伝縁起には用明或いは天武の朝と言う。住吉は油日岳を神山として奉祀。
朝野の崇敬、元慶以降天下諸神増一階の都度に増階に預り、明応二年上棟の本殿棟札には「正一位油日大明神」とある。円融天皇天元元年には橘朝臣敏保卿が勅を奉じて参向。
中世文書に「江州に無隠大社」「甲賀の総社」とあり、明応再建本殿の奉加には郡内一円三四七名から米一八五石五斗六升五合、金子四一貫四〇〇文その他が寄進され、毎年の油日まつりには甲賀武士の中から五頭殿が巡年参向、天正十四年には「甲賀中惣」より永代神領百石の寄進、甲賀武士五十三家はその総氏神として尊信、幕末には神前に血判の盟約書をささげている。都内有名古社との間には親子の縁を称し、分霊と伝え、祭日を特定するなど広い崇敬の跡を残している。
神領、正徳五年覚帳に「油日大明神境内御除地十一町三反七畝歩」と除地証文に「野山御除地千百三十四町歩」の山手米にて祭礼費用に充つとある。
旧社格、明治三十九年七月県社に列格。
摂末社、白鬚神社御祭神猿田彦神は油日神鎮座のサキダケ彦として祭祀、永正七年再興の棟札あり、神体山頂上の岳神社には油日神荒御魂及び罔象女神を祭る。境内神社は明治四十四年村内の十社を合祀、祖霊社は昭和二十五年氏子の祖霊を祀る。現社家慶長十一年神道裁許状吉次より十九代
本殿・境内建物
〔本殿〕三間社流造 間口三間 奥行三間(重文)
〔拝殿〕一重入母屋造妻入正面及背面唐破風付 間口三間 奥行三間(重文)
〔その他〕楼門(重文) 廻廊(重文) 中門 神饌殿 神楽殿 宝蔵庫 神輿庫 鐘楼 参集殿 手水舎 資料館 社務所
境内社(摂社・末社)
八幡神社 神明神社 日吉神社 春日神社 金比羅神社 桜神社 常松神社 祖霊社 (境外) 白鬚神社 岳神社
主な祭礼
油日の太鼓踊(国選択) 奴振り(県選択) み生れまつり 油まつり
祭礼日
祭礼日は神事(祭儀)のみ行ない、御神輿・山車・露店などは別の日に出る場合があります。お出かけの際は念のため神社にお尋ねください。
5月 1日 油日祭り
3月1日の頭子選びから始まり、4月14日の獅子の出初め式を経て、5月1日の祭礼を迎える。役は騎乗の頭殿以下六十余人から構成され、行列をなして社参する。宮立式・神輿渡御・列結野御旅所での山の舞いに引き続いて、頭殿の古式に基づいた幣振りが執り行われる(奴振りとも呼ばれる)。
9月 13日 大宮ごもり  
氏子をはじめ油業界・崇拝者から献上された油と灯明による千数百の燈明は、夕刻から深夜に至るまで点され、境内や参拝者を照らす。豊作祈願の祭りであるが、油日神を祀るところから万燈講として行われるようになったという。 各字ごとに設けられた座では御神酒を飲み、境内では氏子青年による神賑行事も加わり祭り気分を盛りあげる。昔は廻廊に蚊帳を吊り、一晩中籠もった。
〔本務社|甲賀支部〕
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